「滝の凍結」と聞いても、すぐにはピンとこないのではないでしょうか。
あれだけの落差からものすごい勢いで流れ落ちる滝が凍結するなんて・・・と私も最初聞いた時には思いました。
でも、奥深い山の中、気温が氷点下になると、滝でも凍結するんですね。
下の写真は、2010年2月7日、払沢の滝が凍結したときに見に行った際に撮影したものです。
初めて見ましたが、朝早かったせいか人もほとんどおらず、明け方の薄明かりの中、厳かで迫力があり、とてもきれいでした。
かねてより、檜原村観光協会のサイト上で、払沢の滝の凍結のことは知っていましたので、ぜひ行ってみたいと同サイトで結氷状況を確認しながら、この日をねらって行きました。
この日の気温は-4℃、結氷率は55%とのことでした。
気温が上がるとせっかく凍っているのに溶けてしまうかもしれませんので、当日は始発の電車に乗り、武蔵五日市駅から6時台のバスに乗っていきました。
観光客はまばらでしたが、やはり同じく凍結目当てで来た観光客も数組いたのを覚えています。
遊歩道には、滑り止めのためにおがくずが撒かれていました。
こうした気遣いもありがたいです。
ただ、払沢の滝では岩場もあり、滑りやすいので、凍結を見に行く際には、防寒とともに長靴や滑り止めのついた靴は欠かせないと思います。
この日の結氷率は55%で、氷の下からまだ滝の水が流れ落ちているところもあったり、もちろん完全凍結ではありませんでしたが、それでも滝壺の表面はかなり固く凍結しています。
試しに石ころを滝壺に投げてみたのですが、氷に跳ね返って全然割れません。
かなり分厚く凍っている感じでした。
普段、岩場やコケからわずかに滴り落ちている水滴もご覧のとおり、ツララになっています。
払沢の滝の氷結状況は、檜原村観光協会の『払沢の滝ライブカメラ』でも見ることができます。
100%の完全凍結は過去、2006年に一度あったようですが、それ以外の年でも95%、85%の結氷率の年もあったようです。
例年、やはり1月2月に凍結するようで、同サイトの「結氷状況」でベストのタイミングをチェックできます。
また同サイト上で毎年冬に、払沢の滝がいつ最大結氷するのかを当てるクイズ、「払沢の滝氷瀑クイズ」が開催されますので、参加してみるのも面白いかもしれません。